特殊部隊事務室にて。
「ッッ痛(つ)ーー…!!」
ハロウィンのお話会の準備で、色画用紙や紙テープで飾り付けの工作をしていた郁が声を上げた。
「何した?!」
「カッターで指切っちゃっ……ぁ…」
皆まで言い終わらないうちに、堂上が郁の手首を掴み、人差し指を口に含んだ。
郁は一気に体温が上がり、真っ赤になって俯いた。
手塚は見てらんないという風情で目を逸らしている。
「くっくっくっ。お二人さん、仲がいいのはいいけど、場所をわきまえてくれると…。もうひとりの部下も困ってることだし」
事務室一同の目と耳が、堂上班の一挙一動に注目しているのに気付いた。
「!!!」
「医務室行くぞ!」
堂上は、郁の手を引き乱暴に事務室の扉を閉めた。
「医務行かなくても、ここにも救急箱あるのになあ」
のんびりと呟く緒形。
ニヤニヤと経緯を見守っていた一同が沸いた。
夜、女子寮で。
「聞いたわよー。31日のお話会、小牧教官がやる予定だったドラキュラの仮装は堂上教官がやることになったから。あと、血を吸われる美少女役もあんたに譲る・わ・よ。覚悟しなさーい」
「…なっ――!!」
つづ…かない----------
…なんじゃこりゃ。
ええ。私が今日、職場で、指先をカッターでざっくり(といっても1センチぐらい)切ってしまった、ってだけです。
十数年ぶりの流血ぶりに動揺のあまり妄想しました。
欲張って、オールキャスト全部盛りで、季節ネタ(ハロウィン)まで盛り込んでしまいました。
つーか!オチも何にもねーにもほどがある!
しかもどっかで見たようなシーン、ただ並べただけという…、ヒ・ド・ス・ギ・ル…orz
緒形まで無理やり登場させるとか、もうね。
しかもこんな野暮なこというキャラじゃない!(泣)
あー、あれだ。
医務室行かなくても、事務室の救急箱にお世話にならなくても、郁も堂上もバンドエイドの1枚や2枚持ってると思います。
LaLaでは顔擦りむいた郁に貼ってあげてたしね。
PR